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新規募集を続けると「リピーターがいない」と思われる? むしろ今のXでは告知が足りない

「いつも新規の仕事を募集している人を見ると、リピーターがいないのではないかと思われる」
という意見が今、少し(悪い意味で)話題になっていますね。

この意見には、受託制作をしている立場から強く反対します。
新規募集を続けていることと、リピーターがいるかどうかは別の話です。

とは言いつつも、いい機会なので「新規募集」について考えてみたのですが
現在のXの仕組みを考えれば、新規募集は多すぎるのではなく
むしろ「ほとんどの制作者が足りていないかもしれない」という事実が浮かんできました。

Chat GPTに色々聞いてみた

【質問】
今の「X」の仕様だと、新規の仕事募集のツイートってどれくらいの頻度だと「うっとおしい」って感じる?

(回答)
Xの「おすすめ」タイムラインには、フォローしているアカウントだけでなく、フォロー外の投稿や広告、リポストなども混ざります。

X公式の説明では、1日に投稿される約5億件の中から、利用者の反応履歴などを使って表示内容を選んでいます。2026年5月に公開された推薦システムでも、フォロー内とフォロー外の投稿を集め、反応する可能性を予測して順位付けする仕組みになっています。

つまり、募集投稿を一度出したからといって、フォロワー全員に一度ずつ表示されるわけではありません。

Hootsuiteが公表した2025年の調査では、企業アカウントのX投稿数は平均で週18.1回でした。
1日平均にすると約2.6回です。

同社も、Xでは1日2~3回程度の投稿を一つの目安として挙げています。
Xは情報の流れが速く、他のSNSより頻繁な投稿が必要だという考え方です。

もちろん、この数字をすべて「仕事募集」にするべきではありません。

しかし、週に一度だけ新規募集を投稿し、それで十分な人に届いていると考える方が無理があります。

毎日2~3件投稿するアカウントの中で、仕事募集を週に数回出す程度なら、特別に多いとはいえません。
むしろ募集を恐れるあまり、必要としている人に存在を知られない方が、事業としては大きな問題です。

じゃあ具体的に、何回から「うっとうしい」のか

ここは、100人の見込み客がいると仮定して考えてみます。

1回の募集投稿が、そのうち10人に表示されるとします。
同じ日に3回投稿しても、同じ人が2回以上見るのは、100人中およそ3人です。

・5回投稿しても、およそ8人。
・10回投稿して、ようやくおよそ26人です。

つまり、1日に1回や2回募集を投稿した程度では、大半の人は一度も見ていないか、見ても一度だけということになります。

もう少し、表示されやすいアカウントを想定してみましょうか。
1回の投稿が100人中20人に届く場合だと。

・3回投稿して、2回以上見る人は約10人。
・5回投稿して、約26人です。

「何度も見かける」と感じる人が増えてくるのは、1日に何回も投稿してからだと分かります。
もちろん、実際のXでは毎回同じ人に独立して表示されるわけではありません。
興味関心や過去の反応によって、特定の人に繰り返し表示される可能性もあります。

そのため、この数字はXの表示を完全に再現したものではなく
あくまで仮の数値での雑な計算にすぎません。

でも思った以上に、1日に投稿しなきゃいけない数って多くないですか?

むしろ問題は回数よりも「中身」じゃない?

問題になるのは、募集回数そのものではありません。
同じ文章を、同じ見せ方のまま、短い間隔で何度も繰り返すことです。

例えば、次のような状態になると、しつこい印象を与えやすくなります。

・同じ募集文を、ほとんど変更せず1日に5回以上投稿する。
・直近20件の投稿のうち、半分以上が同じような募集で埋まっている。
・投稿内容が毎回「仕事ください」だけで、実績や強みが何も書かれていない。

要は「受け手の事をなにも考えていない」「機械的な」募集分って事です。
これは確かに…エンタメを営業する者としては良い印象は与えないかもしれません。

逆に、同じサービスについて話していても、毎回新しい情報があれば、単なる繰り返しには見えません。
問題なのは、募集する回数ではなくて

「仕事が欲しい」という同じメッセージを、工夫せず何度も押しつけることです。

他人のことを考えて発信できますか?という事ですね。
炎上狙いのインプ稼ぎなど論外という事です。

「仕事がないから欲しい」という募集は避けるべき

ここについては、元の意見にも同意できる部分があります。

「今月は仕事がありません」
「予定が空いていて困っています」
「誰か助けると思って依頼してください」

このような、ネガティブな事情を前面に出した募集は、基本的に避けるべきです。

依頼者は、制作者の生活を救うために発注するわけではありません。

自分の作品をよくするため。
・作業時間を減らすため。
・自分では作れない表現を実現するため。

その目的で外注先を探しています。
制作者側の困窮を伝えても、依頼者にとっての発注理由にはなりません。

場合によっては、「なぜ仕事がないのだろう」「ほかの依頼者から選ばれていないのではないか」と、余計な不安を生む可能性もあります。

募集するなら、足りない仕事量ではなく、提供できる価値を語るべきです。

大切なのは「自分はこれができる」と示すこと

良い募集投稿は、単なる空き状況の報告ではありません。

「自分はこれができる」
「この問題を解決できる」
「このような作品を、さらによくできる」

それを短く伝える投稿です。

例えば、僕のようなフォーリー制作であれば、

「バイノーラル作品で、音の前後感、距離感、接触感を作れます」
「収録音声に合わせて、衣擦れや動作音を細かくトレースできます」
「水音の生々しさなら負けません」

という形です。

単に「フォーリー案件募集中」と投稿するよりも、何が得意なのかが分かります。

依頼者は、募集している人を探しているのではありません。
自分の作品に必要な技術を持っている人を探しています。

いかに受け手にわかりやすく伝えるか、思いやりの心です。

新規募集は「仕事がない人の行動」ではなく、普通の営業です

そもそも、新規募集を続けること自体は、決して不自然なことではありません。
リピーターがいたとしても、毎月同じ量の依頼が発生するとは限りません。

・作品の企画が止まることもあります。
・収録時期がずれることもあります。
・予算の都合で、次の依頼まで数か月空くこともあります。

これは、制作者の技術や対応とは関係なく起こります。

特に受託制作では、「リピーターがいること」と「毎月安定して仕事が入ること」は同じではありません。
だからこそ、既存のお客様を大切にしながら、新しいお客様にも自分の存在を伝え続ける必要があります。
これは必死な行動ではなく、事業を続けるための普通の営業です。

Hz Productionでも、新規募集は続けています

僕が運営しているHz Productionにも、継続的にご依頼いただいているお客様がいます。
それでも、新規のご相談は募集しています。

それは、リピーターがいないからではありません。
より多くの作品や制作者様と出会い、自分たちの技術を必要としている方に届けたいからです。

新しい制作者様と仕事をすることで、これまで扱ってこなかった演出やジャンルに挑戦できることもあります。
過去にはなかった要望をいただき、それが新しい技術やサービスにつながることもあります。

新規募集は、足りない仕事を埋めるためだけの行為ではありません。

技術や事業の可能性を広げるための行為でもあります。

「募集していない人=人気がある」とも限らない

逆に、仕事募集をしていない人が、必ずしも大量のリピーターを抱えているとも限りません。

・別の仕事をしているのかもしれません。
・現在の仕事量で満足しているのかもしれません。
・知人からの依頼だけを受けているのかもしれません。
・単純に、営業や発信が苦手なだけかもしれません。

外から見える投稿数だけでは、その人の受注状況や顧客満足度までは分かりません。

それにもかかわらず「いつも募集している」

という一点だけで、

「リピーターがいないのではないか」
「技術以外に問題があるのではないか」

ましてや「地雷」などと失礼極まりない判断するのは、少し想像が先走りすぎているように思います。

募集回数から分かるのは、その人が募集しているという事実だけです。
それ以上のことは、外部からは分かりません。

黙っていても、仕事は伝わらない

クリエイターの世界では、良いものを作っていれば、いつか誰かが見つけてくれる。

そんな考え方もあります。

ですが、どれだけ高い技術があっても、存在を知られていなければ依頼は来ません。

どのような仕事ができるのか。
どのような作品が得意なのか。
依頼すると、どのような利益があるのか。

それを繰り返し伝えなければ、必要としている人にも届きません。

募集を続けることは、技術不足を認めることではありません。

自分の技術を、必要な人に届けるための行動です。
むしろ、「何度も告知すると売れていないと思われるかもしれない」と恐れて黙ってしまう方が、仕事の機会を失う可能性があります。

大切なのは、毎回「頼む理由」を増やすこと

ただし、同じ文章を毎日コピーして投稿すればよい、という話ではありません。

同じサービスを紹介していても、見る人にとって新しい情報があれば、単なる宣伝の繰り返しにはなりません。

発信のたびに、自分の価値を一つずつ説明していく。

それが、受け手に配慮した新規募集なのだと思います。

結論:募集回数ではなく、発信の中身を見るべき

とまぁ、意地の悪い文章になってしまったかもしれませんが…

今回の意見に反発が集まっているからといって、投稿者個人を攻撃したいわけではありません。
考えたいのは、「仕事を募集し続ける行為は、本当に信用を下げるのか」という点です。
クリエイターの営業方法を考えるうえで、この議論には整理すべき価値があると感じました。

ただ仕事が欲しい、ではなく

「自分はこれができる」「あなたの作品に、こういう価値を加えられる」

と伝える。

結局のところ、問われているのは募集の回数ではありません。
受け手の立場を考えて、自分の価値を分かりやすく伝えられているかどうかです。

何度も募集することを恥じる必要はありません
ただし、何度投稿しても、毎回見る価値がある内容にする。

その姿勢こそが、クリエイターの営業に必要なのではないでしょうか。

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